私は現職で約6年間、バックオフィス部署の責任者として仕事をしてきました。バックオフィスというと事務をやっている部署という印象が強いと思いますが、私が考えるバックオフィスは全く異なります。
何を意識して仕事をしているか?
バックオフィスの役割をとらえるには、まずは会社の本質を理解する必要があると考えています。私は会社を以下で考えています。
会社というのは利益を出すための組織です。利益を出していかないと倒産、そこで働く社員やその家族も悲しむ事になります。この数式の大原則からバックオフィスの在り方を考えています。
例えば経理総務の場合
経理総務は上記式でいうところの「コスト」に貢献する姿勢が分かりやすいと思います。例えば利益を出すにはコストカットすれば利益は増えますので、経理総務として定期業務としてコスト見直しや棚卸は重要な事が理解できます。経営や上から言われてコストカットするような姿勢ではなく、理屈を理解して主体的に会社に貢献する姿勢が大事だと考えています。コストカット以外にも、業務効率化、社員のフォローなどこの式を中心に色々な施策、やるべきことが見えてきます。作業者である社員から主体性のある社員に代わることができればそれだけで一歩前進ですね!
例えば人事の場合
よく人事には社員から福利厚生の相談があります。例えば、オフィスを綺麗にしてほしい、インセンティブが欲しい、給与をあげてほしい、社食がほしい、夜にお酒が飲みたいなどなど、社員の要望は尽きません(笑)正直な話、この要望を受け入れて売り上げが伸びるならとっくにどこの会社もやっています。売上ーコスト=利益な訳ですから、これらの社員の要望はコストアップになります。コストアップさせるなら売上も同時に上げないと赤字になってしまいますが、そこまで理解している社員は少なく、健気に要望や不満をぶつけてくるものです。私はよく後輩の人事担当にはこの話をします。人事は社員の御用聞きではない、経営と社員の間で、専門的仕事をすることだと。専門的とは、こういった経営の側面しかり、労働基準法などの法的な対応しかり、社員への経営意図の説明など色々あります。なんにせよ、この「売上ーコスト=利益」の式を前提にすれば、人事として何をすべきかが見えてきます。
まとめ
今日の話はもっと奥が深いので沢山語れますし、こういった部分が私がここ数年で大きく伸ばした力でもあります。「経営に寄り添った管理部」これが私らしさでもあります。この辺りの感覚が一般社員にも伝わっていけばきっともっと活躍できる社員が増えることと思います。